相手を理解するための一歩は「知ろうとする」ことから始まる

こんにちはニコニコ

東京校インストラクターのヨーコです。

 

「他人の気持ちが分からない」

「他人の気持ちに興味がない」

 

みなさんの周りにこのような方は

いらっしゃいますか?

 

そんな人が周囲の人に

興味を持ち始めたら

どう変化するのか?

 

今日はそれが垣間見れる

マンガをご紹介します照れ

 

マンガかよ!!

 

と侮るなかれ!!

 

マンガを通して見えてくるのは

作り物の世界、ではなく

あなたの大切なもの

だったりするんだからひらめき電球

 

 

マンガファンがこぞって虜になっているその作品とは

 

ヨーコ的このマンガがアツい!!第1弾は

『葬送のフリーレン』(小学館)

出典:小学館公式サイト

 

このマンガは

 

「このマンガがすごい!2021」オトコ編2位

「マンガ大賞」2021年大賞

「全国書店員が選んだおすすめコミック2021」2位

 

と、軒並み高評価を得ている

激スゴマンガなのですが、

 

賞を取っているからおススメ

なわけではありません。

 

 

人間(主人公は人じゃないけど)の

気づきと成長を描いているからです。

 

そう、

冒頭に書いた

 

「他人の気持ちが分からない」

「他人の気持ちに興味がない」

 

とは、

このマンガの主人公の

事なのです。

 

 

斬新なスタートを切る異色の冒険ファンタジー

 

このマンガは少年誌に連載中の

冒険ファンタジーです。

 

冒険ファンタジーといえば

有名どころはONE PEACEでしょうか?

 

主人公の夢に向かって

仲間と一緒に敵と戦い、

 

困難に立ち向かながら

成長していく物語。

 

そう、いわゆる

ヒーローズジャーニー

です。

 

このマンガの主人公である

フリーレンも勇者と旅をしていました。

 

でも、ヒーローズジャーニーではないんです。

 

なぜなら、葬送のフリーレンは

魔王を倒した勇者一行の

王都への外線の場面から始まるからです。

 

ヒーローズジャーニーが

終わったところから始まる冒険譚(冒険談)

 

斬新!!

 

もう、魔王という共通の敵はいない

冒険パーティーは解散

 

さあ、物語として何を語る?

 

 

人に興味がなかった主人公が興味を持った悲しいキッカケ

 

魔王を倒した勇者一行は次の4人

 

勇者 ヒンメル(人間)

僧侶 ハイター(人間)

戦士 アイゼン(ドワーフ)

 

そして主人公である

魔法使い フリーレン(エルフ)

 

王都に凱旋した4人は50年後の

再会を約束して別れます。

 

そして次の場面は50年後。

 

1,000年を超える寿命を持つ

エルフのフリーレンは

変わらぬ姿のまま現れますが

 

人間である勇者と僧侶は当然老人に。

 

再会を果たしたのちすぐ、

勇者ヒンメルはこの世を去ります。

 

ヒンメルとは、

 

たった10年一緒に旅しただけ

 

だったはずでした。

 

 

なのに…

 

「私、この人のこと何も知らない」

 

ヒンメルが眠る棺の前で

涙するフリーレン。

 

「人間の寿命は短いって分かっていたのに…

 

…なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう…」

 

 

百分の一がフリーレンを変えた

 

後悔の涙を流したフリーレンは

かつての仲間に促され

死者の魂が集まるという地を目指す

新たな冒険に出ます。

 

共に行くのは、

 

ハイターが育てた

魔法使いの人間の少女 フェルンと、

 

アイゼンが育てた

戦士の人間の青年 シュタルク

 

かつてフリーレンは

旅を共にする弟子は取らないのか?

と問われたときに

 

「時間の無駄だからね。

色々教えてもすぐ死んじゃうでしょ。」

 

と言い放ちました。

 

フリーレンにとって

人との関係なんて

すぐ終わってしまうもの

だったから。

 

でもハイターからフェルンを、

アイゼンからシュタルクを

託されたフリーレンは

今回は受け入れます。

 

ヒンメルの死を目の当たりにし

人を知ろう

人ともっと関わろう

と思ったから。

 

「人生の百分の一にも満たない」

勇者たちとの冒険の時間が

フリーレンを変えたのです。

 

変わったことが表れているのが

 

「ヒンメルならそうしたから」

 

というセリフ。

 

 

「なぜそうするの?」

 

勇者たちとの冒険の時や

その前のフリーレンを知る人から

行動や選択の理由を問われるたびに

答えるフリーレンのセリフです。

 

フリーレン自身が本当にそうしたいと

思っているのかどうかは分かりません。

 

ただ、

ヒンメルがしたようにしたい。

 

それが、

もうこの世にはいないヒンメルを

理解するために残された術だから。

 

この物語は

「人の心が分かるようになった」

エルフの話ではなく、

 

「人の心を知ろう、分かろうとする」

「大切な人の大切なものを知ろうとする」

エルフの話なのです。

 

この旅の終焉の地で

ヒンメルの魂と再会した

フリーレンは、

 

何を聞いて、

何を伝えるのでしょうか。

 

 

心地よい余白があるマンガ

 

物語の中で、80年前のヒンメルとの

想い出の場面がたびたび登場します。

 

回想シーンならヒンメルの

心理描写があってもよさそうなのに、

 

このマンガでは一切ありません。

 

フリーレンが見たもの、聞いたものしか

描かれおらず、

 

読み手の私たちはヒンメルの行動や

表情から気持ちを読み取るしかありません。

 

 

そう、フリーレンと同じなのです。

 

これが私たちに心地よい想像の余地を

残してくれています。

 

 

きっと読み手の個性が反映された

ヒンメルになっているのでは

ないでしょうか?

 

 

また、葬送のフリーレンは

淡々と物語が進みます。

 

激しいバトルシーンは

ほとんどなく、

 

心理描写も説明調のセリフも

ほぼなし。

 

 

それが分かりづらいという

レビューもありましたが、

 

私には、それは作者が

 

「知ること、知っていること」

 

より

 

「知ろうとすること」

 

を大切にしている姿勢の表れのように

思えるのです。

 

 

「あの人のことが分からない」

「何考えているか分からない」

 

私たちはつい、自分と違う人を

そう遠ざけてしまったり、

 

「相手の気持ちが分からない」

と自分を責めてしまったりしますが、

 

まずは「知ろうとする」ことから

始めてみませんか?

 

フリーレン

 

 

マンガ情報

 

本格 “後日譚(アフター)” ファンタジー

『葬送のフリーレン』

原作:山田鐘人

作画:アベツカサ

 

週刊少年サンデーにて連載中、

単行本は5巻まで刊行しています。

 

少年サンデー公式サイト内の

葬送のフリーレン紹介ページはこちら

↓↓↓

https://websunday.net/work/708/

第1巻の第1話が試し読みできます。

 

 

インストラクター

小野 陽子(ヨーコ)

ブログ

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